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投資コラム

サラリーマンVS起業家(自営業)!兼業投資家に有利なのは?

サラリーマンは兼業投資家に有利なのか?

サラリーマンとして会社に務めながら、兼業投資家として活動される方も、近年では珍しくなくなって来たように思います。

上記サイトのデータによれば、個人投資家は約1800万人もいるんですね!想像していたよりも多く、やや驚きました。

あくまで著者の体感ですが、一般的に、サラリーマンは兼業投資家として有利な立場にいる、と良く耳にします。

それにはいくつかの理由が挙げられますが、特に有利なのは、

何と言っても、「給料」という労働資本ベース安定した持続的なキャッシュが得られかつ、

会社の福利厚生や社宅、家賃補助などを活用すれば、生活コストも大幅に削減出来るという点でしょう。

「自分」という人間が、低コストで、(会社が倒産しない限り)持続的に、安定したパフォーマンスを生み出せる様は、

投資感覚的に例えるなら「米国優良株の低コストETFをレバレッジ1倍(現物)で長期保有しているようなもの」で、

確かに「ローリスク」で「一定のリターンが(ほぼ)確実」という点においては、非常に有利であるようにも思えます。

 

起業家(自営業)は兼業投資家には不利なのか?

一方、起業家(または自営業)はどうでしょうか。

ここでは、「一人株式会社の社長」という設定で考察してみます。まあ、要するに著者のポジショントークです。

基本的に、自分の給料は自分で決める事になります。

また、会社の福利厚生などを整備する事自体は出来ますが、

特に一人会社の場合、自分で身銭を切って家賃を普通に払うのとそこまで大きなファンダメンタルの差(※)はありません。

(※経費計上や税額控除などの概念はひとまず置いておきます。)

社長自ら(≒会社で)稼いだお金を、自らやりくりして、自身の生活コストにも還元していく(※)ため、

仕事のパフォーマンスに関係なく家賃補助が持続的に出る、といった事もありません。

(※「会社の財布」と「社長個人の財布」は、会計上は勿論別の概念です。)

つまり、必ず一定の給料が得られるという保証が無く、キャッシュも業績にダイレクトに影響されるため不安定。

また、起業に関連して良く言われる不安が、

「もし銀行からお金を借りて事業が失敗してしまったら、借金まみれで人生終わり・・!?」というもの。

これを投資感覚的に例える「エマージング(新興国)の個別銘柄にハイレバレッジで全額ブッ込んでいる状態」で、

「ハイリスク」「リターンも不確実」という点で、非常に不利であるようにも見えるかも知れません。

 

「起業家(自営業)はハイリスクで怖い」という誤解(リスクの過大評価)

しかし、ここでまず1つの誤解(リスクの過大評価)を解いておく必要性を感じます。

それは、「起業しても事業が失敗したら人生終わり」の誤解について。

仮にもし、銀行から借金して事業が失敗しても、自己破産という救済システムが我が国にはあります。

そして、自己破産後の実質リスクはクレジットカードが作れなくなる程度。

つまり、どういう事でしょうか?

数百万、数千万という借金を負い、事業にハイレバレッジを掛けて、億単位の利益を掴めるチャンスにコミットしておきながら、

万が一失敗しても、誰しも一度は借金をリセット出来る訳です。

これは「1回人生リセット権利」として全国民に与えられた機会利益だ、と著者は考えます。

もはや、ほぼフリーランチですよ。

さらに言えば、万が一、どうしても行き詰まって、「本当ににっちもさっちもいかなくなった」としても、

生活保護というセーフティネットもありますし、別に餓死するわけじゃないですからね。

要は、気持ちの問題です。

もし、そうなったらなったで、「私は、少なくとも挑戦はした。後悔はない!!」ポジティブに捉えて気楽に生きれば良いのではないでしょうか。

起業のリスクなんて、命ベースで考えれば、別に全然大したものじゃないんです。

 

「サラリーマンはローリスクでお得」という誤解(リターンの過大評価)

また、「サラリーマンはローリスクでお得」という観念に潜む「リターンの過大評価」についても触れておきます。

(※あっ、サラリーマン自体をディスってる訳じゃないですよ。あくまで過大評価されたファクターがある、という意見です。)

サラリーマンに支払われる、「安定した」給料。その金額はどうやって決まるのでしょうか?

本質をざっくり言えば、会社側(&株主)とサラリーマンの間で、「その給料なら持続的に払います(or働きます)」という、約定が為されている訳です。

会社側(&株主)「安定して持続的に払うリスクをこっちが負うんだから、これぐらい安い給料にさせろよ」

サラリーマン側「こんなに安い給料で我慢してやるんだから、そっちは安定して持続的に払えよ」

という、双方の主体的な任意に基づく約定である以上、

そのプライシングには、市場原理(需給のバランス調整)が働く訳です。

つまりサラリーマンの給料とは、既に「安定性」「持続性」が織り込まれ割り引かれた後の金額である、という捉え方が出来ないでしょうか。

言わば「逆・リスクプレミアム」が付いた状態の価格です。

投資感覚的に例えるなら「10年物の国債を解約せずに保有している状態」とでも言いましょうか。

ちなみに余談ですが、2016年2月日銀のマイナス金利導入により、10年国債の利回りが-0.035%という、まさかの元本割れを起こしています。

銀行預金ですら元本保証なのに、ですよ。

一見、異常な事態にも見えますが、「民間の銀行が倒産するリスク」よりも「国が破綻するリスク」の方が少ないため、

これも逆・リスクプレミアムの作用が働いている、という1つの見方が出来ると思います。

つまり、「リスクを出来るだけ取らない(最小化する)」という事は、むしろ期待リターンで損をしてしまう、というのが、

僕の考えるサラリーマンの「リターンの過大評価」です。

 

起業家(自営業)は「期待リターン」でアウトパフォームできる(※仮説)

金融商品では一般論として、「リスクプレミアムが高まるほど、期待リターンも上がる」傾向があります。

(例えば「国債よりも株式インデックス」「株式インデックスよりも個別株」、といった具合にです)

さらに、先ほど「自己破産」システムは全国民に与えられた機会利益だ、という見解も述べました。

それを「労働資本に潜在的に加えた価値」と捉えれば、

より勇敢に、タスクにレバレッジを掛けて、今後の事業のスケール次第で資本の極大化を狙える、という「一種の後押し材料」にもなります。

以上の事を踏まえると、

安定した持続的なキャッシュを得られるサラリーマンよりも、

起業家の方が、「期待リターン」という観点ではアウトパフォームするのではないか、という「仮説」を僕は持っています。

それを裏付ける具体的な数値やデータはありません。

だから、あくまで仮説ですけどね。

 

起業家は実名&顔出しで更にリスクプレミアムを付加出来る

サラリーマンの場合、人間関係上、不都合が生じてしまう危険性もあり、

ブログやネットでの情報発信も、匿名にせざるを得ない方が多いかと思います。

一方、僕は実名&顔出しで情報発信しています。

もちろん、それによって生じる諸々のリスクは織り込んだ上で、です。

何故だと思いますか?

それは、発信主体である人格(自分)にリスクプレミアムを付加し、

「フォロワー(=信用=資本)」獲得への優位性を高めるためです。

これも、しがらみの無い起業家の持つ、1つの優位性だと言えるでしょう。

 

結論

結論、身も蓋もないようですが、本記事の命題に対する明確な答えはありません。笑

しかし、少なくとも兼業投資において「サラリーマンは有利、起業家(自営業)は不利」という構図が必ずしも成り立つ訳ではない、

という見解は強調しておきたいところです。

それに例えば、「サラリーマンは金融商品では個別株やハイレバレッジ商品でリスクを積極的に取る」とか、

「起業家は金融商品ではレバレッジ1倍の堅実なディフェンシブ長期投資に比重を置く」などして、

全体的なリスクをある程度調整する事も出来るわけですしね。

僕の場合は「期待リターンを最大化するために最大限にリスクを取る」事を優先順位の最上位に置いていますが、

リスクとリターンの取り方は人それぞれだとも思いますので、

結局は個々人の戦略次第、という事で、筆を置かせて頂きます。