目次
はじめに
ここ最近、資産運用(株式投資)に関連する記事をいくつか執筆しました。
これまでも、著者の投資スタンスのアウトラインにはある程度触れて来ましたが、
ここまで書いて来たら、もう折角なので、
著者のアセットアロケーションとポートフォリオ(銘柄別割合)まで公開してみようと思います。
完全に僕の自己満足なので、自分の投資スタンスを他者に推奨する事は致しません。
くれぐれも真似をしたりしないようにご留意下さい!
(※本記事では保有銘柄ごとの割合を公開し、運用金額は非公開とさせて頂きます)
(※本記事では特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任で!)
アセット・アロケーションまとめ


(※アセット・アロケーションって何?という方は、上記事にて。)
著者の現在のアセット・アロケーションは、(最低限の生活資金を除いて)株式100%でフルインベストメント(資金全額投入)です。
ただし、信用二階建てなどのレバレッジは一切掛けず、現物保有のみです。
主な理由としては、30年超スパンでの長期投資スタンスで、
今後、暴落が起きる事を「前提」として考えれば、資金フル投入でレバレッジまで掛けるのはリスクの取りすぎ、と判断したためです。

ちなみに、かつては日本国債、金、銀、プラチナも一定割合で現物保有していましたが、現在は全額売却済です。
ただし今後、ヘッジの過程で貴金属や債券を短期的に売買する可能性はあります。
ポートフォリオまとめ
株式資産全体

まずは、株式資産全体の個別株・ETF・投信の割合です。
全株式資産のうち、約90%は米国株、約7%は(米国以外の)海外株、約3%は日本株で構成しています。
国内ETF&国内投信(インデックスファンド)
国内ETFと国内投信(インデックスファンド)の構成割合です。

円グラフにまとめると、この通りです。
この中では、全体の約7割が米国株、約2割が海外株(米国と日本を除く)、約1割が日本株です。
正直に言って、僕は日本株に良好なリターンはほとんど期待していません。
歴史的にも長期リターンは低く、日経平均も未だ史上最高値を更新する気配もないばかりか、
米国企業と比較して、株主還元のコーポレート・ガバナンス(企業統治)においてあまりにも遅れているのが現状だからです。
・・が、日本で生まれ育った身として、日本企業もある程度は応援するつもりでインデックスは保有しています。
また、最近は日本企業でもようやく株主還元が向上して来ているようなので、過度な悲観はしていません。
ちなみに、上記の金融商品は全て、売買手数料が無料に出来ます。

国内ETFはカブドットコム証券の「フリーETF」でコツコツ分散購入。
余った細かい資金については、国内投信(インデックスファンド)で、
ポートフォリオのリバランス(再調整)、配当金の再投資、NISA口座で余った非課税枠の埋め立てにも活用しています。
米国株ETF

米国株ETFの構成割合は上グラフの通りです。
高配当&セクター戦略を積極的に取り入れたETF構成にしてあります。
また、著者は米国のS&P500指数も強く信頼しているので、インデックスも一定割合の保有は続ける方針です。
セクターETFは「生活必需品、ヘルスケア、エネルギー」の3つですが、
エネルギーETF(VDE)はディフェンシブ性にやや難があるため、
長期的観点で保有割合を少なめにしてあります。
米国個別株(セクター別)

米国個別株をセクター別に分類すると、上グラフの通りです。
現状、20銘柄にほぼ均等に分散しており、以下、ティッカーのみの表記ですが構成銘柄もご紹介します。
【生活必需品】PG、KO、PEP、CL、KHC、WMT、CVS
【ヘルスケア】JNJ、PFE、MRK、ABT、BMY
【エネルギー】XOM、CVX
【電気通信】VZ、T
【情報技術】MSFT、IBM
【一般消費財】MCD
【資本財】GE

歴史的に高いリターンを生んだ、タバコ銘柄の「PM」「MO」は(ETFを除き)個別株では保有していません。理由は上記事にて触れています。
最近、全体の資産のうち、米国個別株の保有割合を相対的にじわじわと増やしています。
もし、効率的にリターンを求めるだけなら、ETFだけでも十分完結出来るのですが、
僕は「折角やるなら過程も、ディテールも味わいたい」と考えているためです。
個別銘柄を組み合わせて、自分オリジナルの「セルフETF」をカスタマイズしていると考えると、クリエイティブで非常に楽しいんですよね。
「投資もまた、表現そのもの」なのだと感じています。
株主優待に対するスタンス~優待よりも「自由の刑」を~
ここで、投資スタンスとして1つ補足を。
僕は「株主優待は一切要らない派」です。
理由は、「優待内容が株価に織り込まれている分、実質リターンで機会損失を被る」だけでなく、
何よりも“優待を使わなければ”という「時間的・心理的拘束が生じるのが感覚的に耐えられない」からです。
優待に縛られて、本当に必要でもないものをわざわざ消費してしまうのは、本質的な「不自由」に他なりません。
たまにテレビで「夢の株主優待生活!」とか称して、あちこち駆けずり回って優待を受け尽くす人の特集などを見かけます。
(いや、それはもちろんその人の自由なんですが、)少なくとも僕はそういう生活は一切したくないです。
食料やら無料チケットやらをわざわざリターンから差し引いて送ってもらうぐらいなら、
最初から優良銘柄を保有して、配当金で自分で必要なものを買った方がマシだと思っています。
サルトルは言いました。「人間は、自由の刑に処せられている」と。
僕は、株主優待よりも「自由の刑」を望みます。

また余談ですが、「貸株」制度については、著者は今後の金利次第では導入を視野に入れるスタンスです。
【おまけ】人生初の金融取引~不思議体験~
僕が人生で一番最初に金融商品を取引したのは、2008年9月でした。
そう、リーマンショック直後です。
当時、大学1年生だった僕は、通学電車内で日経新聞を読んでいました。
正直、「へー、何か大変そうだなぁ」くらいにしか感じていなかった事を覚えています(他人事)。
しかし、何気なくマーケット欄に目をやった折、株価だけでなく、プラチナの価格も大暴落している事に気が付きました。
瞬間、何故か、頭の中でピン!!と来るものがありました。株価の暴落には全く心を揺さぶられなかったのに、不思議な感覚です。
「プラチナは触媒として工業にも需要があるうえに、生産量も非常に限られている。それなのに、一時的な大暴落で今や、金よりも安くなっているのは、あまりにも実物価値と乖離している・・・これはチャンスだ!!」と。完全に素人判断です。笑
テクニカルもファンダもへったくれもなく、ただただ直感に従い、途中下車したホームで、プラチナを取り扱っている証券会社に電話を掛けました。
そしてそのまま口座を開設し、現物購入で、当時バイトで貯めていた貯金をいきなり全額投入しました(※絶対にマネしないで下さい)。
数ヶ月後、運良く購入価格の130%程度で利益確定出来た時、確かに数字(評価額)が増えているのを目の当たりにして、
奇妙な高揚感を感じていた事を覚えています。
・・・が、その後は、音楽活動にひたすら集中、没入してきた経緯もあり、
それから2016年までおよそ8年間、一切の金融商品取引は封印、というか忘れて過ごしていました。
この事は僕もつい最近まですっかり忘れていて、先日、ヘッジの過程で貴金属を売買した時に、ふと思い出した次第です。
そして、これは後から聞いた話なのですが、
僕の家系の先祖には、貴金属を取扱う商人がいたらしく、今思えば、あの時の直感は「いいから買え!!」というDNAの叫びだったのかも知れません。
しかし投資はどこまでも奥が深く、本当に楽しいです!(Metacriticで言うなら文句無しの100点です)
※【2018.9.16追記】FX取引については除外
本記事の執筆時(2016年)には非公開としていましたが、
2016年度は、この投資ポートフォリオ(アセットアロケーション)とは別に、投機取引として資産の一部をFX取引に充てており、結果として、その全てを失っています。
当時のエピソードは別記事で公開しておりますので、ご興味ありましたらそちらもどうぞ。
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年度別に、著者のポートフォリオと投資方針を公開しています。詳細は上記事にて。