CVSヘルス(CVS)の概要
CVSヘルス(CVS)はWBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)と並ぶ、米国最大級のドラッグストアです。
店舗名は単に「CVS」(または「CVS/Pharmacy」)で、PBM(薬剤給付管理)部門に強いという特徴が上げられます。
今回はニューヨークの実店舗に足を運んでみたので、店内の様子をレポートしてみます。
NY実店舗レポ
CVSのマンハッタン中心部に位置する店舗。アメリカではありがたい24時間営業!
店内は商品が規則正しく陳列されていて、パッと見の印象は「コンビニ」と「ドラッグストア」を足して2で割ったような感じです。
食料・飲料だけでなく、化粧品・生活用品も種類豊富で充実しています。
冷蔵ケースではペットボトル、瓶の両方で飲みきりサイズのコーラが売られているのに対し・・
他の棚では大きめサイズのコーラも陳列。この辺りはディスカウントストアとの中間的な要素を感じます。
お菓子コーナーでは、ドリトスやLay’s(レイズ)が種類豊富です。
他の店舗ではどうなのか不明ですが、ここにペプシコ(PEP)の強さも垣間見えました。
冷蔵ケース内では、著者が個人的に好きな「瓶のスターバックスラテ」が!
値段は3ドル前後で高いんですけど、これ美味しいんですよね。日本でも売れると思うんだけどな・・。
ギラデリのチョコも買えます。
板チョコが一枚4ドル弱するのは少々高めですが、突然食べたくなった時には便利なのでしょう。
薬剤コーナーでは、喘息の吸入器(!)を発見。
日本では市販での喘息吸入器の販売は無いので、これは便利ですね。(ちなみに著者も喘息持ちです)
そして、意外だったのがミニカーコーナー。
子連れの客層も想定した上での陳列なのでしょう。
確かに6ドルだったら、子供にねだられたら買ってしまう親もいそうです。笑
感想まとめ
アクセス良好、食料・飲料、医薬品・化粧品・生活用品といった商品のラインナップ。24時間営業。
CVSの店構えや営業形態は、コンビニとドラッグストアの中間的な存在のように感じました。
アメリカでは日本のようにコンビニがそこら中にある訳ではないので、
24時間営業はNY市民にとってもありがたい存在ではないでしょうか。
その反面、商品の価格帯は全体的にやや高めでした。
しかし、24時間いつでも空いていて、かゆい所に手が届くラインナップは、
「ちょっとした買い出し」というコンビニとしてのニーズを強く満たします。
セブンイレブン、ファミマ、ローソン等が鎬を削る日本とは異なり、NY市内ではコンビニとしての競合が少ないのもCVSの強みではないでしょうか。
さらに、CVSの特長として患者の処方箋を取り扱うPBM(薬剤給付管理)を買収、垂直統合によるコストダウン、
またミニッツ・クリニック(Minute Clinic)という簡易クリニックを店舗内に設けており、
病院に行くよりも安く、かつ手軽に処方と薬が得られる、という非常に強力な利点もあります。
CVSは著者も個別株で保有する銘柄ですが、今後もそのMoat(濠)が簡単に崩れる事はないでしょう。