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ザ・ホーム・デポの概要
ザ・ホーム・デポ(HD)はジョージア州に本社を置く、米国最大手のホームセンターです。
店員が専門知識豊富で、接客水準も高く、親身に相談に乗ってくれるのが特長で、
品揃えも「家1軒建てるのに必要な資材はここで全て揃う」と言われるほどです。
今回はニューヨークの実店舗に足を運んでみたので、店内の様子をレポートしてみます。
NY実店舗レポ
ザ・ホーム・デポの外観。入口はまるで博物館か図書館のような風格です。
人通りの絶えない大通り沿いで、好立地!
店内は吹き抜けの2階建て形式になっており、1階、2階とも、ぐるりと回りやすい構造です。

まずは1階から。入店直後に、まず複数の店員さんから「いらっしゃいませ(Hallo)!」と声をかけられ、サービスデスクも入口からすぐ目に入ります。

そのまま奥に進んで行くと、フロアマットが目に入り・・
デスク、椅子といった家具類も。店内は天井も広く、歩いて回っていても解放感があります。
水道の蛇口や、水回り関連の器具だけでもこのバリエーション。アメリカのDIY文化のガチさを感じます。
もはや細かい部品や器具になってくると名称も分かりませんが、膨大な部品がシューズロッカーのように整然と並んでいます。
食器棚やキッチンも、2階のスペースをゆったり使って幅広く展示されています。
ドラム式の洗濯機や、乾燥機といった大型電化製品も。
1台500~700ドルという価格帯は、日本と同程度(か、若干高いくらい)でしょうか。
ガスコンロも4口あったり、日本ではあまり見かけないデザインが面白いです。
冷蔵庫はなんと、4000ドル(45万円程度)もする高級タイプも!
大型液晶画面、製氷機まで付いて、完全に富裕層向けのモデルですが、わざわざ置いてあるという事は買う客がいる、という事なのでしょう。
インテリア関連では、観葉植物、多肉植物などのプラントも。
そして驚いたのが、照明器具の充実ぶり!

ちょっと和風テイストの照明器具や、
見るも豪華なシャンデリアの類も。見て回るだけでもちょっとワクワクして楽しいです。
真上まで見上げなくても、頭の高さよりちょっと上ぐらいの位置で色々な照明器具が目に入るので、
展示の仕方が上手いな、と感じました。
感想まとめ
まずは、入店直後に従業員が感じよく挨拶してくれて、その後の対応も親切だった事が印象的でした。
アメリカは日本と違い、たとえサービス業でも従業員の礼儀正しい接客が当たり前ではなく、むしろ「愛想」にはチップを要求されるぐらいの文化なので、
ここで早くも、ホームデポの接客水準の高さ、顧客満足度の高さが伺えました。
また、店内構造が吹き抜けの2階建てというのも、くたびれる事なく気軽に見て回るのに丁度良いサイズ感でしたし、
特に照明器具などは見ているだけでも楽しく、展示の仕方が上手いと感じました。
価格帯の面で言うと、特別割安感がある訳ではないですし、アマゾンの脅威は確かにありますが、
気軽に店舗に遊びに来て、親身に相談にも乗ってもらえるなら、顧客は自然に「ここで買っていこうかな」と思えます。(私は思えました)
また、ホームデポはオンライン販売強化にも力を入れており、公式サイトでDIYハウツーなど役立つコンテンツも発信しています。
さらに、日本よりも中古住宅市場のマーケットが厚いアメリカでは、自分達で中古住宅をセルフリフォームするため、DIY需要も根強く、
競合のロウズ(Low’s)も含めて、ホームセンターはこの時代にあっても手堅いビジネスだなと感じました。