はじめに
ヒテール!岩波慶です。
投資と投機の違いと、その境目は曖昧である、という話を前回しました。
じゃあその2つをどう区別して、判断すればいいの?という事ですが、
そのために有用な考え方があります。それは”コア”と”サテライト”です。
コアとサテライト
コアは、資産の中核、つまりメインの部分を指します。
今回は、資産の80%~100%を目安としておきます。
保有期間は数年以上の中長期で取り、株式インデックスや債券など、
将来の利益がより確実に予測できる対象に資金を投じます。
安定性重視という事です。
そしてサテライトは、資産の衛星、つまり外側の部分です。
今回は、資産の0%~20%を目安とします。
保有期間に捉われず、特定分野に集中した運用を行い、FX、仮想通貨、テーマ株など、
相場の変動をとらえる売買を行います。
リターン重視という事です。
投資はコアで、投機はサテライトに
ここで、簡単な方、つまり再現性が高いのは、コアです。
例えばVTIをガッツリ買って15年以上の長期で保有すれば、
ほぼ100%プラスの利益を期待できる訳です。
そして、難しい方、つまり再現性が低いのは、サテライトです。
投資対象の選定、売買の判断は100%自分で考えて決める必要があり、
もちろん損する事もあります。
しかし、大きなリターンを得られる”可能性”もある訳です。
結論としては、”投資”は資産のコアで行い、
“投機”は(もしやるなら)サテライトの範囲で行うのが合理的、という事です。
例えば、コア100%の投資で、投機は一切やらない、という選択肢もありますし、
コア90%で、10%はサテライトで投機にも挑戦する、という選択肢も考えられます。
補足
ついでに、誤解のないように言うと、
僕はFX自体を否定している訳では全くないです。
サテライトの割合と、リスク許容度を最初に設定して、
その範囲内で取引を行うならば、
FXや仮想通貨を含む投機取引を、おしなべて悪者扱いするべきではない、
と僕は考えます。
ただ、僕の経験上、コアの割合は保守的に、最低でも8割以上にはしておいた方が良いと思います。
投資判断は自己責任で。ヴィセース!